2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

人身売買と性的搾取のグローバルとローカルについて:ネパールのこと

ネパールにおける人身売買のお話を聞いてきました 残念ながら、人身売買や性的搾取・売買春の構造は、ネパールでもフィリピンでもカンボジアでも日本でもアメリカでもアフリカでも似通っていると感じます。 これは、人身売買がグローバルマーケット化してし…

つながりの逆転、ファッション・レボリューション・デー。グローバル、フェアトレード、紛争鉱物、児童労働。

<4月24日はファッション・レボリューション・デー!> http://ethicaljp.com/blog/2015/04/02/25 「紛争鉱物を知っていますか?」というと、聞いたことがないという人が多い。でも「携帯電話を持っていますか?」というと、ほとんどの人が持っている。 その…

耽典籍:自分を尊重することと、他人を尊重することと、選択を引き受けることと『アサーションの心』平木典子(朝日新聞出版)

アサーションとは、『「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のこと』(人事辞典 )となんとなく知っていたけど、体系的には分かってないなと思っていたのでちょうどいい本。 http://jinjibu.jp/keyword/detl/30…

耽典籍:人生の際で人が選択に迫られる様を「美しい」と呼ぶことは不遜か。『キルギスの誘拐結婚』林典子(日経ナショナルジオグラフィック社)

(2014.9.28) 今のところ2014年ベストの1冊が、貸し先から帰ってきた。 解釈の言葉もない写真集。 『キルギスの誘拐結婚』林典子(日経ナショナルジオグラフィック社) キルギスで行われている誘拐結婚の、実際の数名のケースに寄り添い、一人ひとりの誘拐…

徒然妄念:うっかりananの「楽しい!お仕事」を買ってしまったの段

木村拓哉を表紙にananがどんな「楽しい!お仕事。」について発信しているんだろう、、と思って、酒の肴に買ってしまった。。 anan買うの久しぶりだよ。 まぁ・・「仕事がちょっと楽しくなるコツ、教えます!」と副題に書いてある通り、既存の働き方のなかで…

耽典籍: アメリカの信仰の歴史と、どでかいファンドレイジング集会と、ポジティブ病と。『反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体』森本あんり(新潮選書)

アメリカのNPO等での寄付金集め集会が、どうしてあんなに盛大なパーティーになるのか不思議だったけど、その経緯みたいなものがわかった気がする。 「反知性主義」という、日本でも取沙汰されている現象についての本だけど、ほとんどアメリカの宗教・信仰と…

耽典籍:モロボシダンは女にだらしないわけではなかった?『ウルトラマン「正義の哲学」』神谷和宏(朝日文庫)

「他者から他者を守る他者」の物語であるウルトラマンを題材に、異なる価値観との対面について多面的に書かれた本。ギエロン星獣の喉元を今にもアイスラッガーで搔き切ろうとする残酷そうなセブン、という表紙のチョイスが絶妙。『ウルトラマン「正義の哲学…

耽典籍:トライセクター・リーダーの必要性と希少性には頷きつつ  『社会のために働く』藤沢烈(講談社)

高校の先輩ですね。中学もかな? ユニークな社名(?)で、コンサルなんだかNPOなんだかよく分からない、そんな曖昧さをあえて狙っているんだろうと思っていた組織がどんな仕事をしているのか、興味深かった。 『社会のために働く』藤沢烈(講談社) なんか…

耽典籍:人事の最先端は「変わる組織」を作ることか?『人事よ、ススメ!』中原淳編著(碩学舎。中央経済社)

人事の最先端。お世話になってる方も満載で、面白い&とても勉強になる。中原淳先生その他による、人事・HRの連続講義の書籍版。 『人事よ、ススメ!』中原淳編著(碩学舎。中央経済社)ダイバーシティが企業の業績に寄与することの論拠がなかなか見つからず…

耽典籍:どこか滑稽で、大人になってしまったが故に不器用な恋愛物語 『恋愛時代』野沢尚(幻冬舎文庫)

韓国ドラマの『恋愛時代』が好きで、抑制された映像とか、恋愛・結婚・流産・離婚を経た後の男女関係という「その後の物語」なテーマとか、主人公が書店員ってこととかがいいなぁと思って調べたら原作が野沢尚だった。 原作を買おうと思ったけどもう絶版に近…

耽典籍:「限定正社員」という階段を利用しながら普通に働け、と。『これだけは知っておきたい 働き方の教科書』安藤至大(ちくま新書)

労働・働き方ということについて、きちんと整理して書かれた本だなと思う。派手さはないけど、真摯な感じ。 『これだけは知っておきたい 働き方の教科書』安藤至大(ちくま新書) 前半は労働市場分析のまとめで、後半は雇用が多様化・流動化せざるを得ない直…

徒然妄念:春のお悩み事

僕は悩んだり迷ったりはあまりしない人間ですけど、それでも最近悩んでいることがあるんです。 会社に行く前に、コンビニに立ち寄って飲み物とか買ったりしますよね。職場最寄り駅の出口を出てすぐに、中堅コンビニチェーンのお店があるんです。 惣菜なんか…

耽典籍:石田三成>大前研一でしょ。『三成の不思議なる条々』岩井三四二(光文社)

石田三成は日本というもの、日本人というものを可視化させた天才で、現代にいたら大前研一もルイ・ガースナーもビックリなくらいだと思う。 津軽さんと島津さんが同室で顔を合わせながら、国政とか経済とか文化について話すという現象は、豊臣政権下において…