耽転籍:SMかSF、どちらが好みか?タレントか組織、どちらが好みか?『銀河英雄伝説』

HR関係者との飲み会で、「銀河英雄伝説」を見て組織人事を語らないとね、みたいな話になった。そんなわけで110話もある長大なアニメを朝夜見続けて、2週間で見終えましたよ。。

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銀河英雄伝説」の感想や、キャラクターの誰が好きか嫌いか、などの話は別に置く。

このようなSF作品を見ていつも思うのは、SMとSFと、どちらが好きか、ということだ。

 

SMというのは、サドマゾですね。団鬼六的な。

性愛のことは脇において、SMというのは個人の内面の感情の揺らぎをテーマにしており、人が自身の中に自ら認知しえない価値観を持ち、その新たな価値観により変容するという、内なるダイバーシティと成長のストーリーである。と思う。

さらに、SとMという狭い範囲での人間関係熟成のストーリーである。

 

比してSFは、スターウォーズを挙げるまでもなく広大な宇宙でおこる制度の対立の中で何億の人が右往左往する物語であり、ルーク・スカイウォーカーは何兆分の1の例外である。

 

人間って、SMが好きな人と、SFが好きな人とに分けられるんじゃないか、と思う。

 

個の内面を見つめるのが好きな人と、全体の外面を見つめるのが好きな人、という分け方になると思うが、これは人事HR領域でのタレントディベロップメントに興味があるか、組織開発に興味があるか、と同義に近いんじゃないのか。

 

SM寄りの人はタレントディベロップメントに関心があり、SF寄りの人は組織開発に関心がある。。

もちろん、これはタレントや組織を一面的に見すぎている型にはめた見方であって、ただの遊びであるけど、面白いんじゃないかな、と思う。

 「SMとSFと、どっちが好きですか?」

 

 

視点を変えてもう一つ面白いのは、SMはどれほどに話が展開してもSFになることはないが、SFは話が展開すると徐々にSM色を強めていく、ということだろう。

スターウォーズも、終盤はルーク・スカイウォーカーダースベーダーになるまでの内面葛藤に始終してくる。銀河英雄伝説も、功臣ロイエンタールの反逆というヤマ場は実にSM的だった。

 

タレントディベロップメントと組織開発はどちらか一方でなりたつものでなく、片方を進めていくといつのまにかもう一方に手を出していることが多い、と思うが、SMとSFは双方向に呼応するものではなく、一方通行であるのかな、、。

 

 

こういう下らないことをしょっちゅう考えているのだが、SMが何だとか言って歩いていると変態と後ろ指をさされる。

悲しい話ですよ。

 

さて、僕自身がSMとSFのどちらを好むかは、論を待たない。。