耽典籍
人事の最先端。お世話になってる方も満載で、面白い&とても勉強になる。中原淳先生その他による、人事・HRの連続講義の書籍版。 『人事よ、ススメ!』中原淳編著(碩学舎。中央経済社)ダイバーシティが企業の業績に寄与することの論拠がなかなか見つからず…
韓国ドラマの『恋愛時代』が好きで、抑制された映像とか、恋愛・結婚・流産・離婚を経た後の男女関係という「その後の物語」なテーマとか、主人公が書店員ってこととかがいいなぁと思って調べたら原作が野沢尚だった。 原作を買おうと思ったけどもう絶版に近…
労働・働き方ということについて、きちんと整理して書かれた本だなと思う。派手さはないけど、真摯な感じ。 『これだけは知っておきたい 働き方の教科書』安藤至大(ちくま新書) 前半は労働市場分析のまとめで、後半は雇用が多様化・流動化せざるを得ない直…
石田三成は日本というもの、日本人というものを可視化させた天才で、現代にいたら大前研一もルイ・ガースナーもビックリなくらいだと思う。 津軽さんと島津さんが同室で顔を合わせながら、国政とか経済とか文化について話すという現象は、豊臣政権下において…
自称、セゾンの末裔として、こういう本にはどうしても手が出てしまう。。。 『絶滅起業に学べ!』(大和書房) セゾンから、大映、虫プロ、鈴木商店、それに山一證券から満鉄まで、今は亡き企業の栄枯盛衰が書かれている。知らなかった企業もあり、へぇっと…
ゲルタ・ポホリレという女性は戦争を撮るためにスペインへ向かい、戦争写真家ゲルダ・タローとなった。エンドレ・フリードマンは彼女を愛し、同じく戦争を撮るためにスペインに向かい、戦争写真家ロバート・キャパとなった。ゲルダ・タローは死に、残された…
ロバート・キャパの写真展には文脈があり、戦争(スペイン内戦、WWⅡ、そしてインドシナ戦争)→戦時下のつかの間の憩い(キスする兵士やゲー ムする兵士)→友人達(ヘミングウェイ、ピカソ、そしてゲルダ・タロー)→日本(けっこう日本の写真も多い)→平和な…
自分が1979年生まれでなければ興味をひかれなかったかもしれないが、昨今の世界を考えるに、現代の政治史・経済史・宗教史というか、地政学の流れを示してくれる本として面白かった。 『すべては1979年から始まった』 クリスチャン・カリル 草思社 ホメイニ…
「マインドフルネス」は最近組織開発とか企業研修とかでも話題となっている。ので仕事的にもそれなりに分かっておかないといけない。けど基本書がどれなのか、スピリチュアル系の本はあるけど、地に足のついたいい本はどれなのかなと思った。が、まあこれか…
浮気をしながら読み進めていたのでやっと読了。 『問いかける技術』エドガー・H・シャイン(英治出版)。 いかに真摯に相手の本質に寄り添う問いを生み出せるかをテーマとした、謙虚な(何度も謙虚に、という語がつかわれている)本。 人から人への問いとい…
「男はつらいよ」というネタで、男性はマジョリティとされながらも「自殺の7割は男性。年代別では50代男性が最も多い。過労死のほとんどは男性。」(ハフポの吉田大樹さんの記事から)という話をしてるけど、まさにそのルポタージュ。 『男性漂流 男たちは…
『復興期の精神』花田清輝 戦後文学を代表する文芸批評家の一人として知られる花田清輝の『復興期の精神』を、20年ぶりにひっぱり出してぽつりぽつりと読んでいる。 第二次世界大戦中を通して書きつづられた、ルネサンス期二十二人の素描だが、その華麗なレ…
箕曲在弘先生はかっこいい。 かつ、僕に「エシカル」という言葉を教えてくれたのが、ラオスのフェアトレードコーヒーを扱う学生団体FairTrade Drippack Projectのみんなだということを考えると、そのドリプロの先生である箕曲先生はある種の恩人ともいえる。…