耽典籍:友達がリストカットしているんだけど、どうしたらいいの? 『マンガでわかるオトコの子の「性」』染谷明日香(合同出版)。
『マンガでわかるオトコの子の「性」』は、Pilconさんのイベントで買って、染谷明日香さんにサインをもらったんだけど、前半~LGBTの章までをざっとと、村瀬幸浩先生の監修文を読んで、積ん読になっていた(スミマセン)。
たまたま眠れずに改めて手に取ったら、「なんで自分を傷つけるの?」なんて章もあったんですね!「友達がリストカットしているんだけど、どうしたらいいの?」という問題。
性の話は、自分の/他人の身体と気持ちにちゃんと向き合うというコミュニケーションのことだと思うので、自傷行為も範疇に入れているのかな?
この本の副題は「思春期男子へ13のレッスン」だけど、思春期じゃなくても知人がリストカットなどの自傷行為をしていると知ったときにはどうするか、悩ましい。
とりあえず、理解を伝える、、ということからなんでしょうか。
かつて駅ナカコンビニの採用をやっていた時、面接に引きこもりで鬱っぽく、腕にリストカットの跡がたくさんある女の子が来た。
正直に「夏場でも半袖は着られないんです・・」とか話してくれたので、応援したくて採用したのだけど、がんばってくれつつもメンタル不調で突然休んだりと、ちょっと心配な勤務が続いていた。
ある夜、店から「彼女が警察に連れていかれた」という電話が来た。驚いたが、どうやら酔っ払いが店で暴れて警察沙汰になり、その被害者として彼女も事情聴収に連れていかれたという。。。
もともとメンタルが弱い子なので、こんな怖い嫌な目に巻き込まれ、もうダメかな、、アルバイトを続けられないかな、、、と思った。
が・・意外なことに復職した彼女はぐっと頼もしくなり、勤務も安定し、正直見違えるようだった。危機を乗り越えて、周りの人たちもサポートしてくれることを実感して、自信がついたのかな??
そういうこともあるんだなぁ・・と、人間の面白さを垣間見た。
彼女のリストカットの跡がその後どうなったのか知りようもないけれど、採用をやっていて嬉しかった事件の一つです。。
その後も、リスカ跡がある人と何人かあっているけど、まだ上手くそのことで話かけられない。
こういうコミュニケーション、きちんと学びたいと思っているんですけど、ね・・。