Chérie COCO 川口莉穂さんとの対談イベントを終えて(後編:川口莉穂さんのこと)

承前

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というわけで、川口莉穂さんのこと。

 

自分の振り返りとして、今回の対談イベントはぎりぎり平均点だった。それは僕が病み上がりで頭が冴えていなかったからではなく、川口さんの面白みを伝えるのは1時間という時間では難しかったから。それだけの深みやネタを持っている人だなと、対談している途中で痛感した。痛感したときには既に遅くて普通にいって1時間半、出来れば2時間欲しいペースになっていたので、すっごく聞きたいことをみんな切り落として必要事項だけ聞いて10分オーバーに収めた。無念。

 

僕の感じた川口莉穂さんの面白み(あえていえば、人間力ポイント)は、大きく分けて下記3つかなと思う。

 

1:気位の高さ(いい意味でね)

我やプライドや芯の強さともいえるかもしれない。クラス感を持ち、つまらぬ物なら思い切って要らないといえる気風の良さがあるなと思った。いい物、上質を知っている人なのかな、と。

 

大学を卒業後、JICAに就職できないとなると適当な企業にもぐりこむような選択肢をばっさり捨ててタイ料理屋でバイトしてたり(しかもそのタイ料理屋も大使がらみのいいお店だったり)。シェリーココで浴衣を作っても、とりあえず布を直線で縫って切り貼りしたものではなく、ちゃんと和裁のアドバイスをもらって衿芯の穴(?)などもあるしっかりしたクオリティの商品を早期から出していたり。

 

ご家庭の環境からか、いい物や人を見ていて自分もそれに相応しくあろうとしているのかな、と感じた。悪くすると癇が強いのかもしれないけど。。

 

2:自負心・責任感

まだ若い女性なのに、ベナンの工場で働く人たちとその家族の生活を自分が背負っているんだ、それを守らないと、みたいなことを話してくれて、あぁこの人は間違いなく経営者なんだなと思った。というか『男はつらいよ』のタコ社長か何かかと思った。

 

そのために社長として自分が現場に立つし、モデルだって広告塔だってやるという気概はひしひしと感じる。商品開発のことも常に考えているようだし。

 

エシカルとかソーシャルビジネスとか関係なく、言ってしまえば町工場を経営する零細企業の社長さんなのだけど、話していてそのリアリティを濃く感じさせてくれる人は意外と少ないので面白かったし、きっと経営者として成長していくのだろうなと思った。

 

3:プランドハプンスタンス(計画的偶発性)の申し子

僕的にはここが一番面白いというか、多くの人にとってキャリアの参考になると思う。ボストンにでも留学しようと思ったら何故かタイの名も知らぬ土地に留学してしまう(偶発その1)ことになったこと。でもそこで自身のテーマを見つけて、大学でも関連する勉強をしてタイ料理屋でバイトしてタイ語も身に着けていたのに、海外協力隊では聞いたこともないアフリカのベナンに派遣される(偶発その2)ことになったこと。でもそこで自分の事業を起こしてしまうこと。

 

大きな2度の偶発があり、大抵の人はそこでえーっとなって萎えてしまいかねないのだけれど、川口さんは人生の大きな推進力を得ている。これはキャリアの観点からかなり面白い。そういう星の下の生まれなのかね?

 

話しを聞いていても、タイやベナンに行くことになった瞬間の驚きや失望はあまり伝わってこなかったので、そもそもそういう感情をあまり持たないタイプなのかもしれない。ここら辺は、直接もっと聞いてみたい。

 

とにかく、偶発を天運に変える資質というのは物凄い。

 

そんな3項目なのだけれど、これは僕が1時間強対談イベントをして感じたことなので、もう笑止千万なくらいに間違っているのかもしれない。単に、僕の感じたことなので、事実とは異なりますと、念のため。

 

ただほんとに、もっと聞きたいことあったなぁ、時間配分失敗したなぁ、という思いでいっぱいなので、そのうちまた再戦、ではなく再対談ができたらなぁと切に思います。ベナンマラリア教育の話しとか、すごーーく突っ込みたかったけど捨ててしまったので。。

 

そんな人間的魅力たっぷりな川口さんのブランド CherieCOCOさんの浴衣・小物は29日(土)まではエシカルペイフォワード店舗で販売しています。僕もつい浴衣を買ってしまいました。

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その後も、各所で販売があると思うのでぜひ商品を見て購入してください。(宣伝)

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