ホモ デウス(Homo Deus)はTechの夢をみるか? Ethicの夢をみるか?

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『サピエンス全史』で話題のユヴァル・ノア・ハラリ教授の新刊『ホモデウス(Homo Deus)』のDVDを見て、これからはTechとEthicの距離がずーっと縮まっていくんだろうなと思った。

 

新刊をテーマにした講演を収録したもので、『ホモデウス』のエッセンスが1時間半につまっている(のだと思う。だって新刊まだ翻訳でておらず読んでないから。)。

 

『サピエンス全史』とはまた違った刺激があるけど、ネタバレになるので省略。ただ印象的なのは、Googleが今は生物学者を雇っているが、やがて哲学者を雇うのでは、といった視点。

 

AIのような技術がより敷衍すれば、比較不能な価値の迷路をたぐる哲学をどう持てるかが、人と機械、人と自然、そして人と人との差異をより決定づける。その人の哲学がより重要となる。

 

その時、TechnologyとEthicsは溶け合うように近接化していくのだろう。

 

ファッションなどの文脈でいうエシカルよりも、もっと元の意味に近いEthical(倫理)に目が向けられることになり、それが人の暮らしの端々に深くかかわってくるんじゃなかろうか。

 

猫も杓子も、近年は何とかの一つ覚えのようにTechと唱える。〇〇Techという妖怪が巷間を徘徊している。でもしばらくすれば、この〇〇Techはすべてオセロゲームの黒白のように〇〇Ethicに変わっていくかもしれない。

 

FinTech→FinEthic (エシカル金融とか、広まりつつあるよね)

 

EdTech→EdEthic (これは何だろう、イエナプランとか反転授業とか?)

 

HRTech→HREthic (エシカル人事はココ!)

 

AgriTech→AgriEthic (単なる有機農法とかとは違うはず)

 

FoodTech→FoodEthic (フードロスとかサルベージパーティーとか?)

 

MedTech→MedEthic (かなり広がりありそう)

 

こんな〇〇Ethicという妖怪がウォッチされまくる時代が、もうすぐ来る。

 

それを予期して、〇〇Ethicを切り拓いている人を集めてカンファレンス的なことやりたいな。上手く男性ばかりなら、エシカル男子の会の発展形として。。

 

ということを、セクシー知的ハゲのユヴァル教授のDVDを眺めつつ思う。。『ホモデウス(Homo Deus)』翻訳出版楽しみ。