戦争への皮肉:Re Fashion Asia- by Rebirth×EDAYA
その銃弾は人を殺さず、子供たちが想う友人の笑顔を伝え、古くより人々が心を寄せて描いてきた文化の文様を刻む。
それは、戦争に対する最大の皮肉だと思う。
憎しみと恐怖によって用いられ、生命を奪い、社会を毀すことを企図して銃弾を作った者たちは、それが鋳つぶされて、友に親しむ心や、先人に馳せる思いを形作るアクセサリーになって、優しさや自らを慈しむために用いられていると知れば、地団駄を踏むのではないか。
そんなことを、REBIRTHさんのアクセサリーを見ながら思った。
カンボジアの地に落ちている銃の薬莢を原材料に、クメール文化を引用しながら作られた小物たちは、人と人とが認め合わず争うことへ声高な異議を唱えずとも、文化とデザインの力を借りて社会への働きかけを行っている。
一人ひとりの持つ多様性、マイノリティ性をエンパワーメントしていくことを、工芸の技巧が凝らされたアクセサリーを通じて伝えようとするEDAYAのアプローチと、それは近しいのではないか、と感じた。
「Re Fashion Asia- by Rebirth×EDAYA」、明日までです。
展示会&トークイベント-Re Fashion Asia- by Rebirth×EDAYA
またその後も、水天宮前のエシカルペイフォワード店舗では両ブランドの商品を手に取って、購入することができます。