耽典籍:レイチェル・カーソンとエシカル。 『レイチェル・カーソンはこう考えた』多田満(ちくまプリマー新書)
エシカルとかソーシャルデザインとかに関わっていると、読んでて然るべきでしょうと思われるレイチェル・カーソンなんだけど、不勉強ながら『沈黙の春』すら読んでいない・・。ので、アンチョコ代わりに。
『レイチェル・カーソンはこう考えた』多田満(ちくまプリマー新書)。
Interconnected World という言葉を教わったが、「わたし」と「社会」が隔てなくつながっているという認識がフェアトレードやエシカルの根幹なのだとしたら、環境問題は特にそのような認識を持ちやすかろう。
目の前の庭に除草剤を撒くこととか、どこかの発電所で作られた電気を使うこととか・・。
アルド・レオポルドという学者さんが生態系中心主義という考えに基づき、「土地倫理(Land Ethic)」というものを提起したらしい。「環境と生命(自然と人)のつながりや関係にかかわる倫理(環境倫理)」と解説されているが、こういうのはまさにエシカルの考えだよなぁと思う。
エシカルは2010年頃から潮流として大きくなってきたが、新しいものではなく、気づいている人はけっこう昔から感じている世界や社会の認識なんだと思う。レオポルドの本は1949年刊だという。
「センス・オブ・ワンダー」というのも、マインドフルネスやU理論などでよく聞くけど、「わたし」と「社会」が隔てなくつながっているという認識なのだと思う。
ただ、この本はあくまでアンチョコなので、ちゃんど『センス・オブ・ワンダー』を読んでおいたほうがいいかな、、と思った。