生産性を下げよう

人事イベントで、生産性についての示唆が2つあった。 一つは、生産性とは、働く人が機嫌よく仕事オモシロいなぁと感じて働く度合いでいいのかな、ということ。それを企業の業績に連動させることは経営やマネジメントの領分で、それを戦略人事というのだろう…

ニートな日からの10年。『俺たちの仮面ライダーシリーズ 電王 10th ANNIVERSARY』

仮面ライダー電王が10周年ということでムックが出ており、つい買ってしまった。 10年前は人生のどん底で、世間から逃避したニートからようやくコンビニのにーちゃんのフリーターへ社会復帰しだした頃だった。 毎週日曜日の朝は、朝食を買ってつきあっていた…

縁結びの国のエシカル

縁もゆかりもない土地で、縁もゆかりもない人たちと、縁もゆかりもない国で作られた服を着る。島根でのエシカルファッションショーを、そんな風にいうこともできるだろう。 正直なところ、僕自身ずっと腑に落ちないことがあった。なぜ島根なのか。僕たちがわ…

島根での「エシカルファッションショー ~水の国ランウェイ~」まであと数日!

島根でエシカルファッションショーをやりたい、と柚木理雄さんから話されたのが昨年の秋。え~っと思って、だって島根だし、ファッションショーって楽しいけど大変だし、正直あまり乗り気ではありませんでした。 仮にやるなら、企画力実行力があってエシカル…

ラナ・プラザの後でファッションを語らないのは野蛮か

GWに島根県でエシカルファッションショーをやることとなり、コレクションの動画などをよく見ている。思うのは、ファッションと文学は似ているな、、ということ。 アダムとイブが手にしたイチジクの葉以来、人は服をまとい続けている。地域や時代による違いは…

20年目の『終わりと始まり』

一番好きな詩集、ポーランドのノーベル賞詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカの『終わりと始まり』。人に勧めたのを期にまた手にしているけど、97年の初版だからもう20年も読み続けていることになる。 戦争の悲惨があった土地名を連ねながら、それでもその上に人…

人権費。『ザ・トゥルー・コスト』を再見して。

To2Bagのイベントで久しぶりに『ザ・トゥルー・コスト』を観て、ふと思ったこと。 一つは、分断が取り沙汰される現時点からは、映画の見方も変わってくるかということ。グローバル化が進み、世界がつながりあう中での経世済民の歪みに映画は迫るが、分断によ…

祝Little Japan創業!この人を見よ、柚木理雄氏

Little Japanを創業した柚木理雄さんへの独立祝いに、NMB48『ドリアン少年』をプレゼント。 柚木さんに「お祝いに欲しくないもの何?」ときいたら「ドリアン」と答えたので、ご希望にお応えしました。「地域と世界をつなぐゲストハウス」というLittle Japan…

僕がうま煮を食べるとき、いつも思い出す彼女のこと ~『0円キッチン』クラウドファンディング応援~

motion-gallery.net 彼女は2度だけ僕を叱った。1度目は、給食にうま煮が出たときだった。 うま煮。小学生の僕には新鮮だった。うま煮って何?旨いの?馬なの?と、給食のメニューを見ながらふざけていたら、出てきたのは切りくずのような野菜とよくわからな…

耽典籍:寛容であれ、そうすりゃ敵の評判は台無しだ。『内なる平和が世界を変える』シーラ・エルワージー(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

年始に読む本というのは大事だけれど、今年は世界に向けてタフな実践を積んできた女性の本を併読した。一冊は、西水美恵子さんの『私たちの国づくりへ』(英治出版)。そしてもう一冊。 『内なる平和が世界を変える』シーラ・エルワージー(ディスカヴァー・…

なりたい自分から自由になること

「自由に生きる」というタイトルで、大学生に話しをするのだけど、僕は自由に生きているのか、自由に生きているように見えるのか、考えてしまう。 副題は、「~なりたい自分ってなんだろう~」。 https://www.facebook.com/events/208687552906511/ 僕が自由…

みんなちっちゃな動物は、しっぽに弓をもっている。SOIF開催。

スナフキンの歌は不思議だ。 「みんなちっちゃな動物は しっぽに弓をもっている」。何故みんななんだろう、何故ちっちゃな動物なのかな、何故しっぽなのか、どうして弓なのか。よく分からないけど、何か大切なことを言っているようで、だから多くの人に印象…

映画『ゲイビー・ベイビー』から思う、マイノリティ性を引き受けた人の美しさ。

感動して、一人で観ていたなら泣いてしまっただろう映画『ゲイビー・ベイビー』。 人はみな、マイノリティ性を負っている。それぞれの困難に直面したとき、引き受けて、前を向く姿が、人の美しさだと思う。 同性カップルを親に持つ子供「ゲイビー」たちの日…

備忘:20151113「しんとしたこころで」

2015年11月13日より。 今、一番聞きたい話。 メロンパンフェスティバルの“ひらめ”こと 平井 萌は、全右脳型人間であり、ビジョナリーすぎて素っ頓狂の極みであり、四次元に斜め上を行くような娘であり、要は抱腹絶倒の人だけど、深い悲しみを知っている人だ…

【フツーの女の子がエシカルビジネスを立ち上げるまで】

エシカルペイフォワード代表の 沼田 桜子さんが11月16日にオルタナSの自主ゼミに登壇します。 alternas.jp 演題は「エシカルビジネスの立ち上げ方」。昨年からエシカルファッション事業をはじめたいと構想を練り、今年4月にスタートして半年。走りつづけてき…

学生よ、行動するな。映画『ポバティー・インク』から思う、その2.

映画『ポバティー・インク』を見て、「魚を与えるんじゃなく、魚の釣り方を教えるんです」と今更ドヤ顔で言われると腹が立つ、しょせんそれは「Why、How、What」のHowを伝えているに過ぎない。Whyを育てる試みをせねば、という文章を書いた。 tetsuji178.hat…

水が流れるように仕事をする

jinjibu.jp 本業より。「男性の育児休職取得」について、ローソン人事企画部長 山口さんのインタビュー。 仕事で一度だけ泣いたことがあって、それはローソンを訪問した後の大崎駅でだった。 2008年、コンビニのフランチャイジーに社員を紹介する事業を立ち…

祝111位! 「ダチョウ倶楽部どうぞどうぞ」を貴女に/「国際ガールズ・デー」によせて

日本では大量虐殺や、組織的レイプや、強制労働や、人身売買が行われている。Yes?No? ・・という問いに、断固としてYesと答える人は少なかろう。が、相次ぐ自殺や、無法サークルや、長時間労働や、JK産業などを思うに、断固としてNoと答えられる自信は僕に…

インドネシアろうけつ染め×日本の天然藍染めのアクセサリー、studio napas.さん

ひさびさに、心震えるブランドに出会う。 studio napas.という小さなブランドで、柄はインドネシアのろうけつ染め(バティック)、生地は青森の天然藍染めだそうな。国をこえた伝統の掛け合わせ。なごみ系の、どこかアジアを感じる形や柄もかわいらしく、藍…

余は如何にしてエシカルの徒となりし乎 ~FairTrade Drippack Projectの話/EDAYA前夜~

学生のみんなと活動する理由を問われれば、それは彼女/彼らが社会の変化を敏感に感じとり、体現しようとするからに他ならない。時に突飛でもあるその着眼を聞かせてもらい、どう社会に根付くかを一緒に考え、実行することで、僕は常に蒙を啓かれる。 次の次…

Our Leader

ci.mycampus.jp 僕ほど、山下彩香という人を揶揄する者もいないと思う。 日本発、アジアから事業を興した女性として各処で敬意を払われたとしても、ビジョナリーらしい穴ぼこだらけの人物で、近侍する僕としては雑言の止む間もない。 山下さんは何故かキャリ…

あぁボブ・ディラン、、。アメリカ文学はまたもノーベル賞を逃したのか?

ボブ・ディランがノーベル文学賞をとったけど、それに驚きの声があがっていることに、僕は驚いている。 ノーベル文学賞の有力候補として以前から挙がり続け、今年は、今年はと噂をされていたボブ・ディランが受賞したところで、リストの上のほうの名前が順当…

メコンブルーとシュポール/シュルファス

昔つきあった女の子は、テキスタイルを学ぶ美大生だった。 つきあいはじめの頃、東京都現代美術館でひらかれた『シュポール/シュルファス展』(正式名『ポンピドゥー・コレクションによるシュポール/シュルファスの時代 : ニース〜パリ 絵画の革命 1966〜197…

丁寧な人、エシカルペイフォワード沼田桜子さん

丁寧について考える。 丁寧とは、小さなことでも一つ一つゆるがせにしないことかと思う。表面的な礼儀ではなく、他者や自分についても、物についても、行いについても、自然環境についても、それぞれを敬うように思いやることではないかと思う。 それは、エ…

全員がマイノリティというダイバーシティ:「EDAYAの魅力のひみつ」について

edaya-arts.blogspot.jp EDAYAのインターンとしてフィリピンに行っていた石川さんが感じた「EDAYAの魅力のひみつ」。正鵠を射ていて、よく見てきてくれたなぁと嬉しい。(ありがとう!) あえて、,僕たちは(少なくとも僕は)もう一歩先を見たいんだという点…

コオロギ戦記2016

【前回までのあらすじ】 時は2015年秋、I氏の暮らす新宿区某所の安アパート(でも築7年)の裏庭にはヘルヘイムの森の如くに草が生い茂り、コオロギたちが心安らかにコミューンを営んでいた。 ある日、剪定業者の魔手により無情にも草は跡形もなく刈り取られ…

徒然妄念:「世界自殺予防デー」に、2016。

9月10日は「世界自殺予防デー」。自死について、徒然に思う妄言など。 ・人はほっといても死ぬから心配するな。 ・生きていることが辛いなら、きっと死んでも辛かろう。物体に帰しても楽にはなるまい。どうせ辛いなら生きていてもよい。 ・寿命が縮んじゃっ…

「誰もが生きにくい社会」をつくろう

37歳になりました。 見透かした娘がいたもので、誕生日の胸には一物あるだろうと、抱負は何かと尋ねてきたので、その回答も兼ねて。 「誰もが生きにくい社会」をつくるために、各活動をしたい。 あえて語弊のある表現をしている。丁寧にいえば「すべての人が…

耽典籍:見えないマイノリティが組み合わさり支えあう。『ジニのパズル』崔実(講談社)

『ジニのパズル』崔実(講談社)。 ジニのパズル 作者: 崔実 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 在日コリアンが主題ではなく、見えないマイノリティについて書かれた小説だと思った。 小説は…

『買われた』子を包摂できる職場づくりを。「私たちは『買われた』展」

「私たちは『買われた』展」を見てきた。 仁藤さん、稲葉さん(Colaboの稲葉さん)のがんばりに頭が下がりつつ展示を見ていて感じたのは、「自分たちのことを知ってほしい」という声の切実さ。 「売春」を経験した子たちの、生い立ちや暮らしぶりや、そこへ…