原点をリデザインしていくこと
原点、という言葉が耳に残りました。
エシカルペイフォワードで催した、インド関連のイベント2つ。「インドと仏教の旅のおはなし会」と「インドと刺繍の旅のおはなし会」。
インドに留学されていた瑶光山 最明寺の千田明寛さんのお話し。
仏教のあり方を考えられて、原点をもとめインドに行かれたこと。そこで僧侶やお寺と社会との関わり方を見なおされて、日本で世界自閉症啓発ウィークの青色ライトアップのようなソーシャルアクションだけでなく、臨床宗教師などの地道な活動も担っていらっしゃること。
インドの刺繍をほどこした服を作るitobanashiの伊達文香さんのお話し。
各地の村を訪ねて、刺繍ができる職人を見つけて、面倒をいとわずコミュニケーションをとり、服を仕上げること。日本でも各地をまわり、お客さんに来ていただいて現地の様子も伝えながら服をお渡しし、また次の季節の注文をもらうこと。
昔は当たり前だったこと、でもいま難しくなったこと。そんな原点を、過去にとらわれて復古するのではなく、時代にあわせてリデザインして取り入れる、そんな試みを続けている人のお話しは、とても面白いです。
聞き手役をつとめてくださった篠田るみさんが取り組むアーユルヴェーダも、近い試みかと思います。
仏教や、衣や食の、人が生きて暮らすことの、原点をリデザインしていく試み。
ある種の人間性の回復かもしれず、シンギュラリティが近く、『サピエンス全史』が終わり『ホモ・デウス』に至るこの時代には、改めて大切なことだと思います。
僕的にはそういうのをまるっとエシカルって考えてるので、みなさんと頑張ろう、と思う6月末でした。