表現を待つもの。『谷川俊太郎展』

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現代詩の先生である文月悠光さんにチケットをいただき『谷川俊太郎展』へ。

 

詩人の頭の中を遊園地にしたみたいな展示が楽しかった。

 

数学って何ですかと聞いたら、「蝿が飛んでいるでしょう、あの飛ぶ軌跡を数式にできるのが数学です」と言われたことがあった。

 

誰にも見えている、でも捉えがたい軌跡を数字という道具で切り取って見えるようにするのが数学なら、詩も同じようなものかなと思う。

 

誰にも見えている、でも意味をなさない人や世界の軌跡を言葉という道具で切り取って見えるようにするのが詩なのかもしれない。

 

世の中は、意味をなさないけれども表現を待っている何かに満ちている。

 

しかし人がたくさん来ていた。詩を好きな人は、こんなにいるのだろうか。