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耽典籍:医療を医者に預けるな、エシカルをブランドに預けるな、キャリアを会社に預けるな。 『一流患者と三流患者』上野直人先生(朝日新書)

耽典籍

友人武田真優子氏の友人であり、今度Perfumeのライブにご一緒させていただく、MDアンダーソンがんセンター腫瘍内科医兼Perfume依存症患者(by武田氏)の上野直人先生のご著書。

 

 『一流患者と三流患者』上野直人先生(朝日新書)。

一流患者と三流患者 医者から最高の医療を引き出す心得 (朝日新書)

一流患者と三流患者 医者から最高の医療を引き出す心得 (朝日新書)

 

 

 

医療の現場で、患者が自身の治療について主体的でない、医者や病院まかせ、ということへのもどかしさが満ちた本なのかな、と読んだ。

 

エシカルとか、キャリアについても同じかなと思う。

 

エシカルファッションの話しをするとき、買いたいブランドがないとか、買いにくいとかいう話が出る。それは、エシカルをブランドに預けていることになるんじゃないかと思う。

 

エシカルとは、どのブランドやどの商品を買うかではなくて、一つ一つのモノ・コトとの関わりにおいて、世界とどれほどの時間的・空間的つながりがあるかをしっかりと考えて選択する、ということだろう。

 

ブランドを選ぶことがエシカルであると考えるのは、他者に選択も責任も預けてしまっていることになる。社会と向き合う大切な責任を、他者に預けて、頼って、自分の責任を果たしていないんじゃないかなと思う。

 

別にエシカルを標榜しているモノ・コトでなくても、自分が時間的・空間的なつながりを考えて買い、使うことができるのなら、それがあなたのエシカルだろう。

 

同じ構造が、キャリアについても。キャリアを、会社や上司に預けるなといえる。

 

医療を医者に預けるなといっても、やっぱり病気になって病院に行って先生のお話しを聞けば、多少疑問に思ってもハイハイとおとなしい患者になってしまいがち(自分はなってしまう)けど、そうならないための方法はちゃんと書かれていて、すぐ使えます。

 

正確な情報をちゃんと聞いて、比較検証しようというのが概略かなと。

 

それにしても、医療を医者に預けるな、エシカルをブランドに預けるな、キャリアを会社に預けるなというわけで、個々人の情報収集と判断を選択がとても大切になっており、全部ちゃんと主体的にやっていたら大変。

 

いつからこんなに主体的に生きなければいけない要請が強くなってきたんだろう。そこで起こるストレスや衝突などは、どう対処されるんだろう。