耽典籍:「当たり前」のリデザインがHRアワード企業人事最優秀賞。『当たり前の経営 常識を覆したSCSKのマネジメント』野田稔先生(ダイヤモンド社)

「日本の人事部」によるHRアワード、企業人事部門最優秀賞はSCSK 株式会社さんの「残業時間の削減、年休取得推進に全社一丸で取組む『スマートワークチャレンジ』」でした。

hr-award.jp

 

SCSKさんは、運営している「日本の人事リーダー会」でもお世話になっており、ご縁で今回のノミネートもお世話をさせていただいたので、とてもとても嬉しい。

 

社名としてはもしかして知名度がそんなに高くないかな、、という気もするSCSKさんですが、人事の話では必ずでてくるような会社さんです。健康経営といえば、SCSKさん、みたいな。納得の最優秀賞。

 

そんなSCSKさんが、今のSCSKさんになるまでの経営改革・チャレンジを追った本『当たり前の経営』は、経営という視点でも人事という視点でも、個人の働き方という視点でも楽しめる。リーダーがどうチームを変えるか、みたいな視点でも。

「当たり前」というけれど、この経営改革は「当たり前」を疑え、というところから始まっていると思う。

 

SCSKさんはシステムの会社だけど、2つの会社が合併したタイミングで、システム業界の外(商社)から来た中井戸社長(現会長)が、長時間労働が当たり前になっていた働き方を「そうじゃないでしょ」と言って、全社一体で変えていった、さらにお客様も変えていった。

 

今までの「当たり前」の外から来た人が、「当たり前」の見直しを徹底したというところが面白い。いわば、「当たり前」のリデザイン。

外の視点、知見って大事ということかと思います。

 

会社に就職するとか、8時間以上働くとか、そんな「当たり前」も時間的、空間的にはそんなに強固な「当たり前」じゃないので、リデザインしちゃえばいいんじゃない、って話は、今日開催した「日本の人事リーダー会」でも出ていた。

 

「当たり前」がゆらぎ移るのが「当たり前」というか、混沌が常態みたいな世の中が好きです。