廉恥とエシカル

廉恥は、これからのビジネスに、暮らしに、社会に、ますます必須の意識ではないかと思う。

 

エコやフェアトレードエシカルなども、廉恥の思考といえよう。

「私」と「世界」はつながっているので、我利我利で大地を汚すことを恥じる。自室をゴミだらけにするのと同じだから。安価な食品や服のために人をタコ部屋に押し込めて20時間くらい働かせることを恥じる。家族を過労死させてパチンコ屋に行っているのと同じだから。そんな廉恥。

 

企業活動にも、廉恥は大切だろう。

己ですべてを覆い尽くそうとブクブク多角化せず、弱いところを認めてそこにリソースを注がずに、コラボレーションやジョイントにより他社と協働する。強欲や厚顔を慎む廉恥。不得手を認める廉恥と、それを補うパートナーへの敬意。

 

先んじてユニークで価値ある取り組みをしている人・企業は、そのアイディアを掠め盗む相手ではなく、敬意をもって共に歩めばいい相手なはず。廉恥の心があれば、頭を垂れて「あなたのアイディアは素晴らしい、学ばせて、我々にもできることをさせてほしい」と言えるはずだと思う。

 

廉恥は、これからの社会の核ともいえるんじゃないかな、と思う。

感情的に言えば、廉恥なき企業は滅びると思う。

 

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