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2030、私たちはどう「働かない」か

2030、私たちはどう「働かない」か

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「働かない」を見直すことは、新しい「働き方」や「生き方」を考えること。

そんな想いから開催した、【2030、私たちはどう「働かない」か】。

 

新しい「働かない」とは?という答えのない問いに、みなさんと一緒に取り組むというチャレンジングな会でしたが、たくさんの視点がシェアされてとても面白かったです。

 

1:歴史の視点

(科学技術が進歩してきたのに何故私たちはこんなに働き続けているのか?)

2:人口の視点

(人口減少・高齢化の世界で、今と同じように働き続けるのか?)

3:新しい働き方の視点

(女性活躍やパラレルキャリアといった新しい働き方の実現に求められるものは?)

4:未来の科学の視点

(AIと一緒に働くには?)

 

といった視点から「働かない」をとらえる必要性をお話しし、みなさんからはベーシックインカムやダウンシフト、「働く」と「働かない」の一体化(働かされない)といった視点の共有がありました。

ニートの話や、労働価値・倫理のような話しもありました。

 

みんなでモヤモヤしながら手探りで進める、という感じでしたが、それぞれに気づきのある会にしていただけたかな、と思います。

 

僕自身は、「働く」と「働かない」を切り分ける主題設定がナンセンスだったかな、と思いました。考えてみれば、自分はいつも働いてるし、いつも遊んでる(働いていない?)ともいえる生き方をしているので、何か今更・・な気がして可笑しかったです。

 

最後にシェアしていただいた、X軸に主体的、受動的を置き、Y軸に利己、利他を置いた座標で考える、というとらえ方はちょっと感激してしまいました。こういうアイディアをいただけることが、開催する面白味だと思います。

 

みなさん、本当にありがとうございました!

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付記ですが、エシカルという領域でも活動している者としては、「働かない」を考えることがどこかの誰かの「働く」を重くすることに繋がることは避けたいと思います。

(会場でそのお話しが出るまですっかり忘れていて、自分もまだまだ甘いなぁ、と思いました。)

 

先進国のオシャレな働き方が、労働集約的仕事を途上国にアウトソースすることによって成り立つという構図を、推し進めることは許されないと思っています。(ちょっと強い言い方になってしまいますが。)

 

かつて50店舗強のコンビニの採用とシフト管理をしていたことがありました。4~25時の仕事で年に数日しか休みがない仕事でした。コンビニにスタッフがちゃんと配置されていて、トラブルがないか管理し続けるというしょーもない仕事でしたが、分単位で変化する50店舗の状況と、1000人のスタッフの人間性や気持ちを切れ目なくマッチングし続けるという役割で、AIが進んでも任せられない職でした。

本当に、労働集約の極みです。

 

どこかの仕事をスッキリサッパリさせるために、腐臭を放つものを渡される苦しみを、少しは味わったと思います。200時間強の残業の中で、「これからはオシャレな働き方で生産性を高める時代だぜ」みたいなことを言った友人に殺意を覚えた瞬間もあります。正直に。

バングラデシュの縫製工場で過重労働をする方が、東京で「値段もカワイイ」なんて言われ方で服が売られ、着られ、捨てられていく有り様を見たとき、抱く気持を想像すると、涙が出ます。

 

世界は繋がっているという感覚を保ちながら、自己という資産をより有効活用するために、「働かない」技術を磨いて働いていくことができたらいいな、と思います。