徒然妄念:「世界自殺予防デー」に。
9月10日は「世界自殺予防デー」(WHO)で、9月10日~16日は「自殺予防週間」とのこと。
ということで、NHK「首都圏ネットワーク」(18時10分~19時)にNPO法人OVAの伊藤次郎さんがVTR出演するかも、だそうです。
残念ながら時間的に見られないんだけど、かつ伊藤さんの取り組みはメディアで妙にもてはやされても困ると聞いたけど、「夜回り2.0」が評価され、必要とする誰かに伝わる可能性が高まるのは嬉しい。
最近、自殺とジェンダー・セクシュアリティについて考えることが多い。
日本において、男性の自殺は女性の約2倍で、これは働く環境(過労死は8割男性)とか、切腹文化(?)とか、いろいろな理由があるだろうけど、「男らしさ」の呪縛と考えられると思う。「男はつらいよ」問題の一端。
また、トランスジェンダーの自殺率は一般の9倍、なんて話もある。
ジェンダー・セクシュアリティは人のあり方に本質的に関わることだから、性差による自殺傾向差は、当然あるのだろう。それぞれの性のあり方を認めれば、自殺率は減るだろうというアプローチは正しいと思う。「男らしさ」からの解放とか。
自殺と性差については興味があるテーマながら、あまり研究書などもないようなので、もし知っていたら教えてください。
ちなみに、僕は大学を中退する直前には「人は緩慢な自殺をする」ということを証明しようとしていた。夢中になって読んだ本は、名著『自殺の文学史』(グリゴーリイ・チハルチシヴィリ)だった。。。
- 作者: グリゴーリイチハルチシヴィリ,越野剛,中村唯史,清水道子,望月哲男
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2001/09
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最後に。世界は知りたいことだらけだが、知りたくなかったこともある。
残された者の胸の痛みというのは、知りたくなかった。
お前が否定した世の中を、少しでも良くしようと努力することの矛盾と、たとえ少し良くなったところでそれを届けることのできぬ虚しさの、いか程のことか。
いつも胸が痛い。