耽典籍:そうかハイブリッドキャリアは「H型人材」といえばいいか!『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』佐宗邦威(クロスメディア・パブリッシング)
「働く」と「働かせる」のリ・デザインとかいって講演やワークショップをしたり、事業企画なんかしている者(僕だけど)には嬉しい、実践の友となる一冊。
『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』佐宗邦威(クロスメディア・パブリッシング)。
誠実さが溢れ出るような書名だけど、ビジネス思考からデザイン思考へいかに離陸していくかや、デザイン思考をどう運用していくかを丁寧に案内してくれていて、優しさのある本だな~と感じた。
一番印象に残ったことから。
デザイン思考を身に着けることで、デザイン、エンジニアリング、ビジネスというカテゴリーを越境した、「H型人材」となることが書かれているけど、この「H型」は日ごろ僕が言っているハイブリッドキャリアのキャリア図じゃん、と同じだ!と思った。
ハイブリッドキャリアだと、ライスワークの専門性とライフワークの専門性を呼応させて橋渡し(H型になりますね)しつつ、二重螺旋のようにスパイラルさせて自律的キャリアを築く、と説明しているけど、本書内では近似的なことを伝えてくれているのかな、と読んだ。
あと、「How might we」というポジティブなアプローチで課題をとらえ統合していく、という話しには、ソーシャルビジネスに携わる者として「そーだよね」と同感した。社会に対してユニークなチャレンジをしている人ってこういう考え方が身についていて、それをソーシャルデザインというのかな。。。
実用という点では、旅人→ジャーナリスト→編集長→エンジニアというデザイン思考プロセスの絵がとてもわかりやすく、意識してみたい。
・・と、いろいろな気づきが多い本だけど、取りあえず毎日その日のイメージを絵にする習慣でも作ろうかな、、なんて。
インフォグラフィックというのを、学びたいんですよね。。