耽典籍:そんなにレイプをしたいのか?『ひとりではじめたアフリカボランティア』栗山さやか(金の星社)

モザンビークで医療系の活動をされている方の手記的な本。

 

『ひとりではじめたアフリカボランティア』栗山さやか(金の星社)。

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リアリティある現地の話が多く、病気(HIV)と貧困に苦しむ人々の姿が描かれている。

 

しかしながらつくづく思うのは、レイプが多い。アフリカでも、アジアでも、貧困とか内戦とか病気とか人身売買とか児童労働とか・・そういう話にはいつもレイプが、過剰なまでにつきまとう。別にレイプをしなくてもよさそうな場面にまで。まるで、とりあえずレイプしとかないといけないと思ってるみたいに。

そんなに、レイプをしたいのか?

 

もちろん、局面的な伝聞情報からの印象ではあるし、文化風習も異なるので一概には言えないのだろうが・・、レイプする側もそんなにレイプしたいと思ってやっていないんじゃないだろうか?

 

レイプ(途上国の社会混乱の中のレイプ)した人の話を集めた本、、なんてものも探せばあるのだろうが、読みたくはないなぁ・・。

 

『男子の性教育』の村瀬先生が、「支配としての性」ということを言ってらしたが、その類なのだろうと思う。性犯罪というよりは、暴力・支配抑圧行為なのだろう。殴る蹴ると同等。でもわざわざレイプするより、ボコボコに殴ってお仕舞のほうがラクというか効率的だと思うけど。いちいちレイプするの、大変でしょう。だってほら、してる方だって無防備になるし。。。。

 

仮説はいくつかあるとしても、なぜ社会混乱の中で人が熱心にレイプに努めるのか(かなり語弊あるけど)、どーにも納得できない。。

ので、、引き続き考えて、意見を聞いて回ってみたいと、そんなことを本を読みながら思った。

 

あと、本を読んでおおっと思ったのは、著者が世界を巡って国際貢献的な活動に携わりだしたきっかけが、英治出版さんの本だった点。そして目指したのは医療技師で、コンゴの石田勝子さんとダブる。こちらも英治出版がらみ。

さすが英治出版